あなたの初恋はいつですか?4
告白という偉業を達成した満足感と、イベント沸き立つ女子たちの空気感に、僕はへろへろになって家に帰ってきた。
今回の目的はあくまで、自分の気持ちを彼女に伝えること。それができたのだから、もう何も期待することはない。不思議と、胸につかえていたモヤモヤもすっきりしていた。
♪てーててれててれってってててーてててー♪
そのときケータイにメールの着信があった。今の中学生にはわからないかもしれないが、当時の二つ折りのガラケーだ。
もし、迷惑に思われていたらどうしよう。。いや実際、ほとんどまともに喋ったことない男子から告白なんて、迷惑以外の何ものでもないような。。
おそるおそるメール画面を開く
「件名:○○くんへ
こんばんは♪
もうごはん食べ終わったかな?
今日はとってもびっくりしたよ!でもありがとう(*^^*)
いつごろから好きでいてくれたの?」
めちゃくちゃ嬉しかった。飛び上がって喜んだと思う。
まだ返事は聞けていないけど。
こうしてメールでやりとりできるだけで幸せだった。
僕「返信くれてありがとう!
びっくりしたよね笑
でもどうしても気持ちを伝えたくて。
好きかもって思ったのは
同じクラスになってある程度経ってきたあたりかな」
彼女「そーなんだ!嬉しい(o^―^o)
実は私も○○くんのこと、
少し前からいいなって思ってたよ」
僕は前世で何か良い行いをし続けていたのであろうか。
初告白した相手に行為を受け取ってもらい、そして自分のこともいいなって思ってくれているという事実だけで、三日間ごはん抜きでも生きていけそうだった。
それぐらい舞い上がっていた。
次の瞬間までは。
彼女「でもごめん。
付き合えないの。」
え、
彼女「あれ、知らなかった?
私、今彼氏いるんだよ」