あなたの初恋はいつですか?5
僕「彼氏いたんだ。。
ごめん知らなかった。。」
やってしまった。人生最大の汚点だ。
今まで舞い上がっていた気持ちが、富士急のジェットコースターばりに急降下していく。少し冷や汗をかいて。
完全にリサーチ不足だ。中学生の身分で何三角関係なんかやってるんだ。
彼女「そっか。でも気持ちは嬉しかったよ。
こうしてメールできてるのも新鮮だし楽しい!」
僕は思った。彼氏持ちの女の子にラブレターを書いて告白し、
情報不足甚だしく、後から彼氏持ちという事実を知って、
何事もなかったかのように一目散に逃げていく男。
そんなやつ、かっこ悪すぎる。
明日の新聞の記事になってもおかしくない。
世界中が僕を嘲笑うだろう。
思考をシンプルに戻そう。僕は彼女が好き。
その気持ちを伝えたい。ただ、それだけ。
結果がついてこなくてもいい。こうなったらダメ元だ。
潔くそして意思を貫く。
僕「でも、彼氏がいるってわかった今でも、
好きな気持ちは変わらないよ。
幸せになら嬉しいけど、
もしそうじゃなかったら、
僕のほうが幸せにできると思う。」
彼女「ありがとう(;_;)
私も○○君をいいなと思ってたのは本当だから、
一回考えておくね。時間かかるかもだけど。」
我ながら、当時中学2年生でよく言ったと思う。
やはり、得意分野の文章だったら、きちんと整理して自分の思いを伝えられた。
それにしても、彼女のほうも彼氏という存在がいながら、
他の男をいいなと思ってるって。。今考えたら小悪魔なのでは?
とまた違った価値観で分析するほど、大人になってしまった。
しかし、当時はその事実で、味わったことのない高揚感を感じた。
好きな人に好意を返してもらえる、
そんな素敵なことってこの世界にあるんだって思った。
文字通り、見える世界に”色”がついた。
そこからというもの、毎日は彼女一色になった。
付き合っているわけではないけど。
一番わかりやすいのは、目が合う回数が一段と増えた。
よく「目が合うだけっていうのは本人の勘違いで、
意識してたくさん相手を見てるから、よく目が合うように錯覚するだけ」
と茶々を入れる人がいるが、そんな声は無視していこう。
なぜなら、彼女とはメールで好意を確認済みだからだ。
よく女性が「好きって言って」という意味がよくわかった。
同じ発言・行動でも好きの裏付けがあるのとないのとでは、
受け取り手の感じ方は雲泥の差が生まれる。今回の件で勉強した。
愛とは、伝えてはじめて意味を成すものである。