【驚愕】ついに出会えた、LINEのID検索で!?3
【驚愕】ついに出会えた、LINEのID検索で!?3
(知らない人ともヤッたりする!?)
僕は彼女が言った言葉について繰り返して噛み砕き、なんとか飲み込んだ。
僕「それはどういう理由で?」
まな「んー、理由はないかなー。ただ、求められるのは嬉しいかな」
僕「え、じゃあたとえば今おれが誘った場合、どうなるの?」
まな「別に空いてる日だったらいいよー」
こんな感じでまなは来るもの拒まずという毅然とした態度で、僕のことを受け入れてくれて電話は終わった。
デートをするにしても、どこで待ち合わせしてどこに連れていったらいいかまったく分からない。童貞率90%配合の僕にはデートプランなんてどうにも思いつかなかった。
(どうせなら、相手に直接聞いてしまえ!)
投げやりになった僕は、大学の授業中わけのわからない話を長々と語る教授の目を盗んで、まなにLINEを送った。
僕「今週の金曜日会う話だけど、場所はどこがいい?」
今思うとなんと優柔不断な男だろう。エスコートもへったくれもない。そんなぼくにまなは思わぬ角度から助け船を出してくれた。
♪LINE♪
......返信が来た。
まな「じゃあここのURLで待ち合わせしよっか(^^」
そこには何やら長々しいURLが貼られていた。
(なんて決断力がある子だ。いや、そこらへんの男よりもエスコートが上手いから、さては相当なビッチか)
なんていかがわしい妄想を繰り広げていると、
クリックしたURLからあるおしゃれでスタイリッシュなWebページへジャンプした。
.......僕は絶句した。
そこは池袋東口に位置する、
とあるラブホテルだったからだ。
【驚愕】ついに出会えた、LINEのID検索で!?2
【驚愕】ついに出会えた、LINEのID検索で!?2
「だれですか?」
ってそりゃそうだ。知らない相手からいきなりLINEが来るなんて恐怖以外の何物でもない。でもよく返信してくれたな。運が良すぎる。たいてい駆け引きなど女性心理テクニックをマスターしていないと既読無視、既読スルーで一喜一憂するのがあるあるだろう。まあ絵文字もスタンプもないそっけない一言だけど。逆に僕のほうが君のLINEの返信速度に恐怖を感じているよと気持ちを落ち着かせた。
「LINEのID検索で知り合いのID検索してたら間違えてしまって笑よかったらこれも何かの縁だし仲良くしたいです!(可愛いスタンプ)だめですか?」
「いいよー」
そっけない返事だが、奇跡的に断られることはなかった。既読無視、既読スルーにならず、タイミングや運がよかっただけか。いま考えたら少し変わった子だったのかもしれない。
こうして無事LINEのやりとりに移行することができた。
当時まだ21の僕は恋愛経験も多くなく、彼女はいたことはあったけど短い恋で、どう女性と距離を詰めていいかテンプレートがわかってなかった。恋愛 LINE 落とす 押し引き 駆け引きなどで検索してみても最初に質問したり誘うのは男の方と書いてあって、盛り上がる会話をしてブロックされることなく、脈ありにもっていきたい。
対面だったらおどおどしてしまうけど、なんとかLINEだったら心地よい返信頻度とタイミングで会話を続けることができた。片思いの乙女かおれは。一喜一憂する必要はない。
そしてきっかけをつかんで、いよいよ電話をすることに。。
僕「もしもし」
まな「もしもーし。LINE楽しいね」
僕「実際喋るとおもしろくないかもよ笑」
まな「つまんなかったら電話切るね笑」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
まなは大人しそうな話し方だけど、どこか達観していて男に対して諦めていて何も期待していないような印象を感じた。
恋愛経験について聞いてみると驚きの答えが帰ってきた。
「私知らない人とも全然ヤッたりするよ?」
【驚愕】ついに出会えた、LINEのID検索で!?
【驚愕】ついに出会えた、LINEのID検索で!?
僕が大学三年生で、ちょうど就活中だった頃、君とはSNS(LINE)を通じて知り合った。
暇を持て余していた僕は、当時はやっていた“ひまチャット”みたいな出合い掲示板で、めんどくさいと思いながら可愛い子と出会えないかなと模索していた。
でも無料登録しやりとりできるそのアプリは、安かろう悪かろうを体現していて、出会いにつながることはもちろんメッセージの返信速度は遅いし未読無視、既読無視があるあるでやりとりに一喜一憂していた。駆け引きや話題、頻度をどうしようなんて悩むよりも前の段階の、つまりテクニック不足だ。
「どんだけつまらないんだ!」と怒り気味にスカイブルーの背景のアプリに不平不満を言っていた僕。しかし、今考えればタダで簡単に出会えると信じているお前のほうがどうかしてるぞ、とアドバイスしてあげたい。
ひまチャットの構造として、アプリ内でやりとりして、ある程度したらLINEのIDを教えてもらってLINEへ移行するというのが一般的だった。(これは今のマッチングアプリも同様だろう)
そこで僕は考えた。
「待てよ、これってID検索でテキトーに入力すれば誰か当てはまるんじゃね?」と。非常に無謀な挑戦だったが僕は本気だった。しかし、今考えたら倫理上、またコンプライアンス上問題があるので決しておすすめはできない。
IDを打ち込むだけの日々をちょうど3日半続けていたそのとき、歴史は動いた。
なんとヒットしたのである。しかも“まな”と表示されたアイコンには明らかに女性と思われる後ろ姿の写真があった。背景もきれいなインスタ映えスポットだ。
おれは神か。と自分で自画自賛してLINEで一言を送ることにした。しかし、待てど暮らせど返信は返ってこない。。やっぱりそんな簡単なはずはなかったと方を落とす僕。
...という展開を想定していたみなさんには申し訳ないが、送信から1分でという速度で返信があった。
「だれですか?」